支点としての取締役会

昨年10月末のFFI総会で行われたセミナーの話題です。

弁護士のLarry D. Hause(J.D.)氏とコンサルタントのCary J. Tutelman(Ph.D)氏による、
Making The Board The Balance Pointというセミナーに参加しました。

取締役会をオーナーシップとマネジメントのバランスをとる支点と位置づけ、
その支点を整備することで世代交代を円滑に行うというコンセプトのものでした。

10カ国から24名が参加し、学者でありコンサルタントでもある講師が、
参加者と対話をしながら、この新しいコンセプトを実践的な手法を交えて伝える、
ワークショップ形式の活気あふれるセミナーでした。

コンサルの現場で開発されたワークシートなども配布され、
使える形に落とし込んで提供しようという講師の意気込みが感じられるものでした。

ポイントをかいつまんでまとめると、

・創業者はオーナー、ボード(取締役会)、マネジメントの3つの役割をひとりで演じている。
  3つの役割とは、

・オーナーの役割:後継者を決める、ビジネスの売買の意思決定、配当の判断、
  取締役の指名、事業に対する個人保証など。

・ボードの役割:Ratify(批准・承認)すること。経営面、戦略、など
  マネジメントの意思決定を承認することでCEOのアカウンタビリティーを高める、
  オーナーのニーズをマネジメントに翻訳し、調停する。

・マネジメントの役割:実際にビジネスを動かす、会社を運営する、
  戦略的意思決定を行う、後継者を育てる。

・創業者はこの3つの役割をひとりで担うが、
  世代交代後に後継者が同じ3つの役割を担うことは難しい場合が多い。

・世代交代に際して、この3つの役割を明確にし、
  特にボードがオーナーとマネジメントの調停者としてバランスをとる
  支点の機能を果たすことが重要。

・このことによって、世代交代が円滑に行われることになる。

支点(バランシング・ポイント)としてのボードをいかに形成していくかの
具体的な手法が紹介され、新しいコンセプトと具体的な手法を学ぶことができました。

参考書籍:
 http://www.amazon.com/Balance-Point-Business-Owners-Boards/dp/0979955106

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