ファミリーとビジネスの現実を見るために

3つの点を結ぶ線の数は3本である。
4つの点になると6本になる。
5つの点では10本になり、
6つの点では15本になる。

要素が増えるとその要素を結ぶ関係の数は
要素の数以上に増えていく。

創業者が経営に必要とする要素と比べると、
後継者が必要とする要素の数は格段に多い。
その要素を結ぶ関係の数は膨大なものになる。

後継者にとって、情報を的確に収集することは
創業者以上に大変な仕事になる。

後継者は先代以上に人の話をよく聞く必要がある。
これを怠ると現実が見えなくなるからだ。

良い話であれ、悪い話であれ、
社長に現実の情報が届くような
会社の文化を育てる必要がある。

いわば「健康的な無礼」を会社の文化にする。

社員の話をよく聞くとは、意思決定を多数決で行うことではない。
社員の話をよく聞くことと意思決定とは別の話だ。

ファミリーとビジネスの間の境界線も同様だ。
ファミリービジネスの経営者が
家庭と仕事の壁を高くしすぎると、
事実が見えなくなる。

社長が奥さんに「仕事のことには口出しするな」と言うと
奥さんから見た会社の事実や、
家庭と仕事が絡んだ分野の事実が見えにくくなる。

これが奥さんに対する気遣いから出たことであっても、
現実を見えなくさせることに違いは無い。

社長が家族や親族の話を聞かないと、
仕事にかかわる他の親族の状況や、
次世代の経営者候補に関する情報に偏りが生じる。

情報の偏りから
親族内の特定の人の情報だけに頼ることになり、
社長に影響力のある「黒幕」を作ることにもなる。

ひとつの情報だけでは平面にしか見えないものも、
様々な情報を重ね合わせると立体的に見えてくるのだ。

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