創業一族が「公平さ」の意識を育てると次世代の有能なメンバーがファミリービジネスに参加する

オヤジ(社長)とムスコ(専務)のコミュニケーションの問題に次いで
受けることの多い相談が、兄弟・姉妹の間の問題です。

会社でのポジションや、相続する遺産にまつわる
「不公平感」がこの問題の根底にあります。

子供のころから親や祖父母に、
「長男が後を継ぐ」を言われて育った兄弟には
不公平感も少ないものですが、
いざ結婚して配偶者を得ると
違った状況になってきます。

特に戦後民法の遺留分の規定により、
兄弟姉妹は平等に財産を得る権利があるとの考え方が常識となり、
長男だけが会社を継ぐ権利があると一方的に言われれば、
反発したくなるのも当然のことです。

「公平さ」の意識を育むことで次の世代には有能なファミリーメンバーを
ビジネスに引き付けることができるという研究報告があります。
(Fair Process: Striving for Justice in Family Business FBR, March 2005)

報告では、「公平さ」を3つの種類に分けて論じています。

1) 応報的公平さ:規律を乱したメンバーに対する罰則に関する公平さ

2) 手続き的公平さ:意思決定に際する人選やプロセスに関する公平さ

3) 分配的公平さ:資源、財産や困難や負担の配分に関する公平さ

5つの事例を詳細に調査した結果、報告書は
2)の「手続き的公平さ」がファミリーメンバーの公平感を高めるものである、
と結論付けています。

全員が意思決定に参加し、そのプロセスを共有すること。
これがファミリービジネスの繁栄と永続のために
創業一族が心がけるべきものなのです。

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