永続のための「スチュワードシップ」という精神

日本のイエ型組織が、血縁を中心に置くものの、血縁を超えたファミリーが核となる「超血縁性」を持ち、代々続けていく仕組みを内包する「系譜性」を持つのに対して、欧米の一般的なファミリービジネスは血族を重視する血統主義をとっています。血統主義だけをとると、子供たちに財産を均等に分配しようとするため、会社の株などの事業資産が分散していく傾向があります。

しかし、代々発展している欧米のファミリービジネスには共通する理念として「スチュワードシップ」と呼ばれるものがあります。これは受託責任と訳されるものですが、ビジネスや財産を、神様や創業者など、他の誰かから委託された仕事と捉える精神を意味しています。自らの経済的な利益を求めるよりも、所属する組織と利害関係者の利益のために行動する、利他主義的な姿勢です。

ファミリービジネスにおいて、所有者であり経営者であるリーダーも、また経営に携わらないファミリー株主も、委託された株主・経営者としての責務を全うし、次の世代に引き渡すことを目的としています。

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