ファミリーミーティングの注意点:グランドルールを設定する

ファミリーで話し合う時のルールを作り、全員がそれを意識することは、ファミリーが集団としての問題解決能力を高めることにつながります。

ルールを決めることについてのファミリーの話し合いも必要になるでしょう。それは、関係のスキル向上のよいトレーニングの場になります。このような話し合いの場づくりのためのルールを「グランドルール」と呼び、ミーティングのはじめに全員が確認することを手順に決めておくとよいでしょう。

グランドルールを決めること自体を議題にすることも、ミーティングの場づくりには有効です。よく使われルールの例をいくつかご紹介します。

●相手の話を最後まで聞く(もし論点がずれていると感じたら、その点を指摘する)

自分の話の途中で相手に割り込まれることは不快感を高め、信頼度を下げることになります。言葉は飛び交いますが、真に相手を理解することにはつながりません。最後まで真剣に話を聴くと、相手はどんどん話し続けることもあります。もし時間の制限があるようでしたら、発言者に伝え、要点だけを話すように促します。

●全員が話す(全員がすべての課題について発言する機会を持つ)

ファミリーの話し合いでいつも話す人が決まっていて、他の人は聞いているだけということがあります。聞いているだけの人は、ファミリーに参加しているという意識が低くなりがちです。特に配偶者はこのような立場になることが多いものです。全員が話すことをルールにして、意見を言うチャンスがなかった人にも、「○○さんはどう思う?」と発言の機会を与えます。最初に今日の目的を話す時や議題に対して、さらに最後の感想など、一人ずつ順番に意見を言うことを習慣にすると良いでしょう。

●相手の話は、相手にとっての事実として聴く

相手が素直に気持ちを表現し、出来事について解釈を話しているときには、それはその人にとっての事実です。その人の心の地図には、その出来事がそのように表れている、という事実なのです。ですから、それを相手にとっての事実として受け止めることです。同じ出来事が、自分の心の地図には違うものとして映っているかもしれません。それを自分にとっての事実として相手に伝えることができます。お互いにこのルールを守ることで、発言者に対する理解が格段に高まります。

●本人のいないところでファミリーメンバーの悪口を言わない

このルールは、ファミリーが本心で話し合えるための場を整えるためのものです。ファミリーの話し合いを、安心できる、安全な場にすることができます。伝えたいことがあれば直接本人に伝えましょう。

●決定によって影響を受ける全ての人にとって、その決定は納得いくものであること

ファミリーで意思決定を行う場合、上の世代や年長者の意見に対して反対意見を述べずにその場をやり過ごしてしまうことが起きがちです。これではファミリーミーティングの価値が半減してしまいます。決定に疑問が残る場合は、疑問を持つ人が疑問を解消する責任があるということをグランドルールとして示すことで、自由な発言を受け入れる場づくりに役立ち、その場での決定事項は重みをもつものになります。

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