夫婦ミーティングのすすめ

一番身近でファミリーの最小単位である、夫婦のミーティングからはじめることをおすすめします。たとえ妻が直接的にビジネスに関わっていなくても、女性の役割は、繁栄と永続のための重要な要素です。ファミリービジネスのリーダー夫人には重要な役割が期待されます。妻がファミリービジネスに関わっていて、夫が関わっていない場合でも同様です。

●次世代リーダーの育成

勤勉さや自立の精神など、リーダーに必要な資質は幼い頃から学ぶべきものです。特に母親の教えは生涯を通して心の拠り所になります。成功者の言葉に母親の教えの影響が強く表れるものであり、ひいては会社の価値観や文化にも反映されるものになります。ファミリーの価値観や使命感を子供たちに伝えることは、ビジネスに対する代々変わらない一貫した姿勢や、利害関係者との強い信頼関係を維持する軸になるものです。このような次世代育成の方針について、夫婦の間で大切にすべき項目を確認します。

●情緒のマネジメント

家族の調和を図り、親族間の葛藤を事前に防ぐ役割です。特に事業承継の段階では、緊張が高まるオヤジとムスコ(ムスメ)のコミュニケーションの潤滑油となります。ファミリービジネス研究の権威、ジョン・ワード氏は、情緒面のリーダーシップを担う夫人を、CEO(Chief Emotional Officer:最高情緒管理責任者)と呼んでいます。社長の腹心として社長の心と身体の健康を管理すると同時に、ファミリーとビジネスの情緒全体に影響を与える重要な役割です。情緒管理の観点から、夫婦の間で互いの期待と役割、相互サポートの在り方を話し合います。

●地域社会との関係管理

特に地域に根ざしたビジネスを営むファミリーにとって、PTAやボランティア活動などへの参加といった、営業活動とは違う形の地域での社会貢献活動は、ファミリー全体の意欲の高揚につながるものです。さらに世代を重ねるごとに地域社会との関係は確固としたものになっていくのです。これらの仕事はほとんど目立たず、対価を得られるものでもありません。ビジネスの場のように公に評価されることはほとんどありません。外部からは見えにくい仕事ではありますが、ファミリービジネスの繁栄と永続の根幹に関わる、欠かすことのできない重要な仕事です。

●ねぎらいの言葉をかける

家長(社長)は、こうした影の重要な仕事を担っている夫人に対して、充分なねぎらいや承認の言葉を、直接本人に伝えることで夫婦の信頼関係が育ちます。

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