ファミリーガバナンス:家訓、家憲(ファミリー憲章、家族憲章)

ファミリーガバナンスで、メンバーで議論して作成される文章の典型的なものをご紹介します。

ミッションステートメント、家訓

家訓やミッションステートメントは、創業者や一族が代々大切にしてきたことを規範や戒めとして文章化したものです。創業者や中興の祖が書き残したものや、口伝えになっているものを文章化することもあります。そのような記録がない場合でも、今のファミリーメンバーが一族の歴史を顧みて、先祖のどのような価値観が自分の現在を形づくってきたのか、将来の世代のために何が大切か、どのような価値観を伝えていくべきかを議論して家訓としてまとめます。

家憲(ファミリー憲章、家族憲章)

家訓やミッションステートメントに対して、家憲(ファミリー憲章、家族憲章とも呼ばれます)は、より細かな、具体的な取り決めです。明治時代の中期から後期にかけて、多くの財閥ファミリーが家憲を策定しました。そこでは財産の管理や家長の権限、意思決定の方法などについて、細かな規定が設けられました。ときには家長の権限を制限し、独断で大きな決定をしてはならないことも定められています。現代では、欧米のファミリービジネスで、ファミリー憲章と呼ばれる家憲の策定が盛んにおこなわれています。次にあげる様々なファミリーの規程をまとめたものを順次策定し、それらの総称として正式な権限を持つファミリー憲章とする方法もあります。

●ビジネスの発展:
ファミリーメンバー入社規程、広報担当のファミリーメンバーの指名、就業ファミリーメンバーの評価規程など

●オーナーシップの結束とコミットメント:
株の売り渡し・買い取り規程、株式買戻し規程、配当請求権など

●ファミリーの絆と団結:
家訓、ファミリーミッション・バリューステートメント、ファミリー教育指針など

出典:The Family Constitution, Montemerio and John L. Ward. Palgrame Macmillion, 2020

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