ファミリー内で立ち現れる役割(王様とトリックスター)

ファミリービジネスを深く理解するために、ビジネスファミリーに起きがちなパターンをご紹介するシリーズ4回目です。

◆王様と道化師(トリックスター)

カリスマ経営者と傍らで働くその弟やいとことの間に時折見られる関係です。カリスマ社長のパワーが強すぎるため、近い親族が社長とは正反対の道化師的な役回りを演じてバランスをとります。アクセルを全開にするカリスマ社長のブレーキ役を演じる人もありますし、ビジネスよりも芸術面に情熱を燃やす人もあります。

まわりからは厄介な人と見られることも多いのですが、緊張を緩和し、慰め役にまわり、カリスマ社長の強烈な言葉を聞きやすいものにする役回りという意味では、カリスマ社長とペアで機能する大事な役回りでもあります。

しかし、カリスマ社長が引退したのちは、この人が事実上の厄介者になることがあります。後任者としてリーダーシップをとるには大変なチャレンジが必要になりますし、次世代社長の補佐役になることも困難な場合が多いものです。カリスマ社長と同時期に引退できれば次世代社長の足を引っ張ることもないでしょう。

また、トリックスターの中には、例えば、末っ子で直接ビジネスに関わっていないファミリーとして、ファミリーに新しい価値観をもたらすなど、救世主のような働きをすることもあります。閉塞していた状況を変化する起爆剤になるケースもあります。

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